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2009年4月

2009年4月28日 (火)

片づかない

父が腰を痛めてしまった。

いわゆるぎっくり腰。

3週間経った今もコルセットをつけたまま。

とても心配。

病院行ってハリや整体にも行って治療に励んでいるが

まだ芳しい回復は見せていない。

親はいつまでも元気なわけじゃない。

そうか、もう若くないんだなーといやがおうにも現実を突きつけられる。

やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことはたくさんある。

なのにできない。考えられない。

日々の生活に追われ、大事なことはいつも後回し・・・。

・・・という話を知人としていたら、

「巌ちゃんの頭の中は、片づけられない女の部屋」

という指摘を受ける。

名言すぎて噴いた。

否定できないあたりが・・・ね!アイタタタだよね(笑)!

部屋の整理整頓はできても頭の整理整頓ができません。

パパン早く元気になってー。

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2009年4月27日 (月)

capsule

「テクノは都市の民族音楽だ」と言っていたのは石野卓球ですが

言い得て妙だと思う。

ガムランやジプシー、シタール、ホーメイ、アイリッシュとかからそう遠い気がしない。

こしじまとしこと中田ヤスタカのcapsuleという音楽ユニットがある。

中田ヤスタカ。

外見こそ原宿を歩いてそうな普通の金髪のにーちゃんだが

この人の作る音はカッコイイ。

服飾・美容関係者に人気が高いというのも頷ける。

私自身は全然オシャレな人間ではないし

この音楽がかかってそうなクラブという場所も苦手なのだが

音楽聞いてる分には楽しい。

だまされたと思って一曲聴いてくんなまし。

無機質なのにこの中毒性の高さ。

JUMPER

http://www.youtube.com/watch?v=PAS2BGqvjQo

こしじまさんもそうですが

赤青二色の、アンドロイドのようなバックダンサーの女の子に私は目がいってしまいます。

ここにもマシーンが(笑)

ニコリとも笑わず無表情で踊ってるのが確信犯な演出。

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2009年4月26日 (日)

人生90年

安藤忠雄がいいことを言っていた。

青春というのは暦の上の年齢じゃなしに、思い切り命の限り生きることだ。

青春というのは2030代の年齢を言うのではない。

60歳でも70歳でも目標を生きているあいだは青春なのだ。

人間というのは年を重ねただけでは老いない。

目標を失った時に老いる。

と。

こんな含蓄のあることを書いた次に

果てしなくどうでもいいことを書いてオチにしておく。

いつ見てもあの髪形に目が釘付けなんだけど、

実際、どこの毛をどうしてるんだろう。

そのあたりのデザインというか設計というか構造というか、さすがは建築家。

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2009年4月24日 (金)

眉毛なくなった

眉毛つぶすと人の顔って怖い。表情が読めないから。

眉毛なくなったことありますか。

私はあります。

高校生のころ、交通事故に遭って顔から落っこちて眉毛が全部擦り切れてしまったことがあった。

自転車に乗ってるとこを発進しようとしたばかりの車に追突されて、

ほとんど速度でてなかったので大したことないんだけど

受け身を取りきれずに落ちちゃった。

眉ないから不気味だし、眉を描こうにも怪我してるのでさわれないし、目のまわりは腫れるしで

自分で言うのもなんだけど、あれはかわいそかった。

そして交通事故に遭った翌日でも学校を休ませてくれない父は鬼だと思いました(笑)

行きましたとも。

試合直後のボクサーみたいな顔で。

まぁ浅い傷ではあったんだけど。

クラスメイトびっくり。騒然。心配。憐み。同情。そらそうだ。

男ならまだしも、一応、年頃の女の子なんですからもうちょっと気を遣ってくれても・・・orz

乙女心はズタボロさ。

まぁそれなりの理由はあって、次の日が中間試験だったのだ。

試験前日に怪我して、骨折はしてないけどあちこち包帯巻いて夜遅くに帰宅。

当然、明日の試験は欠席するものと思い床についたら

翌朝4時に

「今日試験だろ!おまえ昨日勉強できてないんやから、はよ起きて試験勉強せんかい!」

と叩き起こされた。

中間試験でこれですから、受験本番だったらたぶん骨折してても這って受験会場に行けって言ったんでしょうね。

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2009年4月23日 (木)

「東京のSF」対談(後半)

前記事からの続き。後半。

KERA いやもうなんか、結局、自分が芝居で言っていることは、例えば、人生は悲惨だっていう一方で、人生は素晴らしいっていう、なんか常に二つのことなんですよね。だからハッピーエンドなのかアンハッピーエンドなのか、わからない芝居が多いんだと思います。だけど、一つの正解があるわけじゃなくて、見方次第なのか。芝居のなかでは、すごく矛盾したことがいっぱい起こっていますよね。どれがほんとかもわからなくしてあるし。

長谷部 笑いに話しを戻して行きたいと思いますが、最初、「ラジカル」の笑いみたいなところから、始まったとおっしゃったんですけが、やっぱり、当時80年代は、「笑いなくして何の演劇か」みたいなところがありました。今は、別に笑いが無くても成立する、そういう芝居もあると公認されている。でも一方で、笑いを全く消しちゃったら、どんどんお客が減っていくのも確かだろうと思います。

KERA そうそう、制作は、ドシリアスなのはやめましょうって言ってますね。カフカズディックとかは実際、カフカっていうモチーフ自体が、客を呼ばないもので、あんまり入らなかったですね。笑いは必要不可欠っていう風潮は、今もありますよね。ただね、80年代の笑いと比べると、相当変わってきてるんじゃないかな。別に演劇が貢献したわけじゃないくて、どっちかっていうと漫画とか、テレビのダウンタウンの影響で。当時の演劇の例えば「第三舞台」の笑いはやっぱり、程度低かったと思うんですよ。なんか大学生みたいな。だからやっぱり、モンティ・パイソンとかに慣れていると、これでいいのかって思いましたよね。で、鴻上さんと対談して、険悪になったりとかしましたから(笑)こと笑いに話が及ぶと険悪になって、別の話にしましょうって。

長谷部 劇団☆新感線のいのうえひでのりの笑いはベタなんだけど、あれはあれで定番のおもしろさがあると、よく思います。実際、笑いますしね。

KERA やっぱりベタなものは、古典ですから、もう演じ方ひとつなんですよね。ベタなものほど、うまく演じないと笑えないでしょ。だから劇団☆新感線の人たちって、そこ鍛えられてますよね。うちの人間だと恥ずかしくて出来ないようなこととか、思い切ってやるから、やっぱ、ズッコケひとつでもかっこいい。そういった演じ方とはまた別のところで、笑いの発想が成熟してきてるなっていうことは感じますね。成熟っていうか、この先もう行きようがないなっていう、どん詰まり感も感じますけどね。つまりもう、ナンセンスギャグが、ナンセンスすぎて、一回転しちゃってるんです。(中略)10年前より観客の頭が笑いに対して肥えてるんじゃないかなと思いますね。でも、それ行き過ぎると、もうほんとになんだかわかんなくなってきちゃいますからね。ここに椅子があるだけで、おかしくなってきたりとかしますから(笑)

(中略)

KERA 役者も笑いに持って行くのがうまくなってますよね。昔よりも。昔、俳優は、もっと強引さしか持ってなかったような感じだったから。声はでかかったしね、演劇の人は。筧さんとか、「おれはなんとかじゃないんだぞぉーっ」とかね(笑)今、その言い方じゃリアリティないだろうみたいな演技ですが、結構、お客は笑ってましたよね。今ちょっとある意味厳しい、クールですよ、お客さん。入れないとずっと入ってきてくれないし。

長谷部 そういう意味では、本当にはじけるような笑いって、少なくなって来てるのかもしれないですね。爆発させる笑いは、むしろ作りづらくなってるんでしょうか。

KERA 作りづらくなっていますね。(中略)なんか一同大爆笑っていうことを目的に作っていくと、マニアックなとこがどんどん減ってって、最大公約数的な笑いになっていきますよね。

長谷部 三谷幸喜さんの舞台のようになっていくことになりますね。

KERA 感情移入から入っていくから、シチュエーションコメディには最大公約数的な笑いが多いです。みんなが、あ、かわいそうだなって思ったり、あ、一幕では駄目だったこの人が二幕でうまくいった。はい、笑いというような作り方ですね。それにおかしいっていう以前に、みんなよかったなって気持ちが会場が充満するから、その上で笑いが爆発する。今回みたいな芝居は難しいですね、なかなかね。なかには、ちっとも笑えなかったっていう人もいますからね。でも、それはわかるんだなあ。そういう人もいて当たり前だと思う。

長谷部 難しいねえ、笑いは。

KERA 難しいんですよ。だからみんな逃げちゃうんですよね。

長谷部 逃げちゃうのね、最後シリアスな方へ変わっていくのね。

(中略)

KERA でもやっぱりこういうくだらないことって、年取れば取るほど、おもしろいじゃないですか。シティボーイズもそうですけど、もう白髪混じりのいい年のじいさんが、愚にもつかないことやっているっていうの、かっこいいと思うし。それはそれでやっていきたいですね。もちろん、それだけでやっていけるとも思えないんですけど。

(中略)

KERA 終末観っていうか、やばいよやばいよとかみんな言っています。周りの若者は。危機感はあるんじゃないですかねえ。(中略)今の世界は、急に第三次世界大戦が、どんどんリアルになっている。いよいよかもしれないっていうのがあるのかな。

それは、戦争とかだけじゃないかもしれませんね。携帯電話とかも、昔は夢みたいなものでしたよね。夢として抱いているときは、それが実現したとき、すごく幸せになると思ったんだけど、いざ実現されてみると、ただ実用化されて普遍化されてくだけ、生活に取り入れられて終わってく。昔はね、そんな外に持ち歩ける電話なんてあったら、どんなに便利で、そんな便利なものがあったらすごく毎日が幸せだなって思ったけど、今、そんな携帯電話があって幸せだって思ってる人はいないでしょ。普通でしょ。

KERA 僕の芝居よりも松尾さんの芝居観ていると、大人計画がものすごく受け入れられていることが、やっぱり時代を感じる気がするんですよ。昔だったら、確かに笑えるんだけど、なにもヘヴィーなシチュエーションを下地に敷いて、笑う必要もないんじゃないか、せっかく劇場来てるんだからって感じでした。それが、今はすごくリアルに感じられてるんじゃないかな。一方では劇団☆新感線みたいに無邪気な笑いを楽しもうっていう観客もいるんですけどね。下ネタなんかもそうですよね、ごく普通に女の子が笑う。昔はおかしいなと心の中では思っていても、絶対恥ずかしくて笑わなかったはずの人たちが、みんな平気で笑うし、いろんなことが変わってきてるなと思いますね。(中略)残酷ネタでもそうですよ。近親相姦ももちろん描き方ひとつなんですけども、タブーとされるものがすべて排除ではなくなってきてますね。みんなの生活の中にそれはあるんだ、生きてく上でそれはあるんだということを、みんな見ようとしてるというのがあって、それはいいことじゃないかと思うんですよね。まあだから、そう考えると、80年代の演劇の方がはるかに無邪気だったという気がします。

長谷部 テーマは深刻そのものでしたけどね。

KERA で、何かほんとにシリアスにそういうものを受け止めている舞台も当時あったんでしょうけど、それはアングラなり新劇なりで、エンターテイメントとは離れたところにあった。今はエンターテイメントしながら、タブーを描いていることが割と普通になっていますよね。だから僕らはやりやすいですよね。やりやす過ぎてちょっと気持ち悪いという感じです。

全文読みたい方は長谷部さんのHPへ。

http://www.theatergoer.jp/

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2009年4月22日 (水)

「東京のSF」対談(前半)

ケラさんと長谷部さんと日比野さんの対談。

面白いなと思ったとこを抜粋。特に気になる部分を太字。

ただし、「気になる=私がその意見に完全に同意している」ではありませんので念のため。7年前の対談ですが、今聞いても彼らの洞察は実に鋭い。

長いので二つに分けます。

長谷部浩 『東京のSF』というタイトルが出てきた背景には、80年代東京の演劇に近未来を設定とした芝居がものすごく多かったということがあるんだろうと思います。(中略)あの頃は、核戦争後の廃墟とか、近未来の、例えばミサイル弾が飛び交っていることを、悲しいとか辛いというより、きれいだと思うような奇妙な感受性がありました。世界の演劇の中で、東京の演劇が完全に突出していた時期であろうと思います。その辺の思い出話からお話いただけたらと思います。

(中略)

ケラリーノ・サンドロヴィッチ 鴻上さんなんか、もう何作も続けて、ちょうど80年代いっぱいぐらいは、連作で一本の核戦争後の未来を、壮大なね一本の作品を作っているような、そのために作品を連ねているような見え方をしてました。

日比野克彦 1980年頃って、世紀末って言葉があったじゃないですか。それこそ20世紀の終わり、ああ、あと20年たったら世紀が変わるんだ、これから世紀末に向かっていくんだという、とにかくその数字のマジックがやっぱりあったと思う。あとアポロの月着陸があって、月に人間が行くっていう事件がまずでかいなあと思います。

(中略)

KERA 60年代、69年にアポロが月に到達するまでっていうのは、ほんとに夢みたいなことが、科学がこの先到達するであろう夢としてあったと思います。太平洋戦争以前っていうのは、さらにまた違ったんでしょう。でも、少なくとも60年代っていうのは、いろんなことに夢を持っていたし、あるいは、宇宙人が地球を襲って来るとかいう恐怖みたいなものも、抱いてましたよね。でもそれが、80年以降になると、もう、宇宙人はいないなっていうことになっていたように思うんです。だからSFといっても、フィクションにしろノンフィクションにしろ、科学のテクノロジーの進歩をリアルに、的確に見捉えるようになって、視点がものすごく大人の視点になっていって、その分、ガキンチョ的なおもしろさは無くなっていったのかなって気がするんです。

長谷部 あの頃の社会を考えると、たとえば、東京オリンピックで高速道路ができる、アポロで衛生中継ができる、万博とマルチスクリーンができる、というふうにテクノロジーと国家的イベントが幸福な結婚をしていた時代なんだと思います。

(中略)

長谷部 今の若い世代の演劇人がモデルとしているのは、野田秀樹や鴻上尚史ではなくて、KERAさんだとか松尾スズキのコピーで始めるのだと思います。80年代演劇がアングラ演劇から遠ざかろうとしたようには、80年代演劇は、今の若い世代によって、反抗すべき対象には、ならなかったんじゃないでしょうか。

(中略)

KERA 作り手の意図とは関係ないところで、いろんな影響を及ぼしたりしますからね。よくもわるくも。昔からのお客さんに、「裏切られた」「変わってしまった」と言われたりしまうこともありますよね。

長谷部 そういう人に限って、箸にも棒にもかからない時期をさして「あの時が一番よかった」なんていうんだよね。

(中略)

日比野 やりたいことがみつからないっていうのは、たとえば個人の問題じゃなくって、例えば、ちょっと話し戻せば、世の中が次から次へといろんなことやっていた昭和30年代、そういう時代と今の時代とではやっぱり全然違うよね。やりたいことが見つかるっていうのが、果たしていいことなのかどうかっていうのもあるし、何やろうかなあって思いながら、80年間暮らすっていうのもいいような気がするし。

(中略)

長谷部 自分たちの先行の世代が全部がやりつくされてしまったっていう感じなんでしょうか。学園紛争の直後に大学生になった世代には、そんな感慨があったようですけどね。

日比野 それね、きっとどの時代の人も思っていると思うよ。あいつよりか10年、あいつよりか20年早く生まれてればみたいなのは、どの時代でもあるだろうし、どの時代でも、「ほんとになあ今の若いやつは」って言っていた。またそう言う世代がいないと、また困るんでしょうね。逆に言えば、今の大人が、「いやあ若い世代はいいねえ」って思っている方がおかしい。「俺たちの若い時代は違ったんだぞ」っていう上の世代がいて、世の中バランスよくなるんじゃないかな。やっぱりどの時代も、世代間には同じような関係があると思いますね。

(中略)

日比野 だけどね、例えば、むかし僕、それこそ学生のころ、あともうちょっと早く生まれればよかったなって、例えば美術の世界で言えば、横尾忠則のばかやろうって言っていた時代もあるわけです。こいつはもうじじいのくせして、ちょろちょろかっこいいことやりやがって、じじいになったら同じことずっとやってりゃいいんだと、思ってたわけですよ。で、すべてのことはやり尽くされてしまったっていう、考え方もある中で、例えばこの東京がこれだけもう一千万人人口がいて、ビルが建ってアスファルトがひかれているんだけれども、どっか、一ミクロン平方でもいいかもしれないけれども、もう太古の昔から誰も踏んでいない土地がどっかに、一カ所ぐらいはあるだろうっていう考え方を、もってもいいんじゃないかなあと思ったのね。これだけ整備されているんだけども、どっかにはあるだろうっていう考え方ももっていた。踏み尽くされている土地の中に、踏んで踏んで踏んで、もう足跡で埋もれているんだけれども、たまたまなのか、ちょこっとだけ誰もふんでいない土地が無いとは言い切れないわけです。

長谷部 仮にもしそれがないとしても、あると信じる力が必要なのかもしれませんね。

日比野 考え方なんだよね。ピストルをパンと撃つ、お客さんが逃げる、絶対当たらない、死なないっていう考え方があるのね。それを説明されて、なるほどなって思ったんだけれども、僕が撃つじゃない、でKERAさんが逃げて、弾が後頭部にまで行く時間がある、その時間にKERAさんはちょっと逃げられる、でちょっとまた距離ができるから、弾が届くまでのちょっと時間ができる、するとまたちょっと逃げられる、それがずっと続くから、弾は当たらない、だから死なないんだという考え方、撃たれたら死んじゃうんだよねって諦めるんじゃない考え方もあるわけです。

後半へ続く。

って読んでる人いるのか分かんないけど。まぁいいや。

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2009年4月20日 (月)

全部を求められても応えられない

ノルウェーの田舎町。アルメルスとリタには足の悪い9歳のエイヨルフという息子がいた。二人は彼を「ちっちゃなエイヨルフ」と呼んでいた。ある日、二人が目を離した時に、エイヨルフがち海で水死してしまう。息子の死をきっかけに、今まで見て見ぬふりをしてやり過ごしてきた夫婦間の亀裂が露呈されていく。

「あなたはエイヨルフを愛したの?一度でもエイヨルフを愛したことがあるの?」

「愛さなかっただって?」

「そう愛さなかった。あなたが愛してたのは本。責任についての。あなたはそれに夢中だった」

「確かにそうだ。でもそれはもうやめた」

「エイヨルフのために?」

「そう エイヨルフのために」

「それは愛情からじゃないわ」

「じゃあなんだ!」

「あなたは行き詰ってた。自分には大きな仕事を成し遂げる力がないのではないかという疑いでいっぱいだった。自信を失くしてた。

その投げ出す口実がエイヨルフだったの!」

「・・・・・・・・・・・・・おまえは僕をそういう目で見ていたのか?」

「一緒にいるとそういうことが見えてくるの。机の前に座ってる、からっぽで、書くべきものは何もない、なのに座り続けてる。朝まで。

あなたは自分をかきたてるものを必死になって探してた!

私では駄目。私ではあなたを満足させられない。でしょ?」

「変化の法則だよリタ」

「それでなのよ!あなたが小さなエイヨルフを天才少年に仕立てあげたくなったのは」

「僕はただ、あの子に生まれてきて良かったと思える人生を与えたかった、それだけだ!」

「そこが愛情だった?・・・自分の心の底をよく見なさい」

「おまえにはその勇気があるのか?」

「あなたと同じよ」

「・・・おまえの言う通りなら、僕たちは一度もあの子を自分たちのものにしなかった」

「一度も本当には愛さなかった」

「なのにこんなにも悲しがってる」

「ええ、知らない子のことでこんなに大騒ぎする・・・」

「知らない子だなんて言うな!」

「だってあなた今言ったじゃない、一度も自分たちのものにはしなかったって!」

「おまえが言ったんだ!僕じゃない、僕は違う」

「違わない。私もそうならあなたもそうなの」

「もう遅い・・・・何もかも手遅れだ」

「救いも慰めもない」

「おまえのせいだ」

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2009年4月19日 (日)

遥かなる絆

春の新ドラマもさらーっと全部スルーしてたけど、一個、気合の入った(中国ロケという点で)ドラマを見っけた。

「遥かなる絆」

http://www.nhk.or.jp/dodra/harukanaru/index.html

実話をもとにしたドラマ。チャイナつながりの友人に教えてもらって第一回を見た。

いい。

ストーリーは「大地の子」と似たような感じ。

鈴木杏ちゃん、中国語の発音、かなりイケてる。

今まで見た日本人役者の中国語セリフの中で一番がんばってるかも。

彼女が中国にロケ行ったり、中国語の特訓をしてのは以前から知ってた。

このドラマのためだったのね。

彼女は若いのに本当によく努力する。

彼女の姿をみるたび、自分もシャンとせなあかんなぁと背筋が伸びる。

自分より若いけど「師匠」と呼ばせてくれ。

中国の古典文献で

「自分より年長であろうと年少であろうと、学ぶべき点がある人は師匠と仰ぐべきだ」

みたいな話があったんだけど出典忘れた。

杏ちゃんはまさしくそれです。

現在も「ムサシ」の長丁場公演中だし。つくづくエライ。

なにせ出てる役者の大多数が中国人なのでネイティブの中国語がいっぱい聞けて幸せ。

牡丹江のあたりが舞台なのでやや方言が入るけど、このくらいなら聞き取れる。没問題。

あっしは中国が好きだー!

中国語好きだー!

中国人好きだー!

旅行行きたいー!

演劇的観点で言うと

中国で育ってのちに日本に帰国する・・という生い立ちの(杏ちゃんの)父親役が加藤健一さんなのだ。エヘヘヘヘ。

加藤健一事務所の。

http://homepage2.nifty.com/katoken/

カトケンは初回では中国語しゃべってなかったのでこれから楽しみです。

第一回で出てきて第一回で亡くなってしまった養父役の俳優(中国人)が「伊達政宗」の渡辺謙みたいでカッコよかった。

よし。これは見よう。うん。たぶんこれからも見る。

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2009年4月16日 (木)

オリガト・プラスティコ「カフカズ・ディック」

http://www.youtube.com/watch?v=mNgfhYJ0eXc

「私には自分の口に合った食べ物が見つからなかったんだ。

それを見つけられていたら、世間やあんたを騒がすこともなく、

あんたと同じように腹いっぱい食べていただろうに」

「断食芸人」は断食という芸で一時はもてはやされた芸人が、自分の芸を誰にも分かってもらえないままに人々に忘れ去られ、断食したままで誰にも知られることなく死んでいくという話です。

これがカフカの最後の本で、カフカがこの原稿の校正刷りを確認したのは病院のベッドの上でした。

結核だったカフカはもう物を食べることができず、彼自身も断食状態。

出版を待つことなく彼は亡くなりました。

普段はなりを潜めている自分の異常な部分を刺激される「カフカズ・ディック」。

危険です(笑)

小須田さんがフランツ・カフカ役。

役というよりカフカそのものを見ているようだ。

カフカ本人がこの芝居見たら、きっと面白がってニコニコして見てくれるよ。

小須田さん自身がカフカ的な人だと思う。

例えば劇中のカフカの

「僕は君なしではいられない だけど 君とともにも生きられない」

小須田の兄さんはこういうこといかにも言いそうな。

あ、言いませんか。それは失礼いたしました。

・・・隙を見せないというか、

「開いてるんだけど入ろうとするとバンッて閉まるドア」みたいな一面を感じるのです。

裁判や墓参りのシーンも心の原風景みたいだった。

「久しぶり。」

「久しぶり。」

「元気?」

「元気。」

「元気で。」

「ありがとう。」

同じセリフなのだけどちゃんと四通りになってるのがニクい。

ほかにも山崎一さん、田山さん、広岡さん、松永さんなどなど、ひいきの方、多し。

三上艦長と正名さんと廣川さんも出てますね。

内田春菊さんは安定感がある。

内田さんと言えば「ビジターQ」(代表作でその変態映画を挙げるのはどうなんだ。)

カフカの妹役の小沢真珠ちゃんも可憐でした。

よくこれだけ多方面から集めましたねってくらい見事にバラバラな人たち。

第三舞台、遊眠社、パラノイア百貨店、ナイロン、東京乾電池、大人計画、M.O.P.・・・

ケラさんってば一貫性ゼロだわっ(笑)

山崎さんのブロート良かったなー。

山崎一はいいよ!はじめちゃん大好き!(誰がはじめちゃんやねん。)

見た目普通のおじさんだけど芝居が始まるとやるよこの男は!

もっと売れていい!売れろビーム!

みんなはじめちゃんファンになーれー!

・・・山崎さんの話するとこだけ私のテンションがおかしいですね。

それだけ好きだっちゅうことで・・・。

http://homepage.mac.com/sanaeiwai/Personal2.html

この方です。見たことあるでしょ?

主役はカフカ一人ではなく、カフカとブロートの二人なのだろう。

出演者、力のある方ばかりなのですが、

この芝居では、小須田・山崎の御二方が頭一個分抜きんでてる気がいたします。

最後にブロートが「フランツ。・・・・・・・・・・・フランツ!」ってカフカを呼びとめるとこがたまんない。

胸がきゅーっとなる。

切ない。

「さぁ、陽気に参りましょう。この世は素晴らしい。」

この言葉の空虚さよ。

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2009年4月15日 (水)

「ちっちゃなエイヨルフ」

「生きていく?

・・・・生きるべき意味も価値もどこにも見つからない。

それでも生きていく?

どこを見渡しても 見えるのは不毛と空虚ばかり」

この芝居は私か?

僕の話なのかこれは?

とりわけアルメルスがあまりに自分に近すぎて「ギャアアアアア」と断末魔の叫び。

助けてくれ。

http://www.majorleague.co.jp/stage/eyolf/index.html

鏡に映る己の姿を見ているよう。

卑怯さも醜いエゴも容赦なく映し出される。

現実を見ろ、と。

これがおまえという人間だ、と。

く、苦しい。

拷問でも受けてるかのようだ。

・・・この1ヶ月ほどのあいだに、とてもいい作品に3本も巡り合えた。

この「エイヨルフ」、こないだの「朧」、

それからもう一本は感想あげてませんがオリガト・プラスティコの「カフカズ・ディック」。

カフカ見て暗いねって言ってたらエイヨルフはそれより更に暗かった。

根暗合戦みたいになってきた。

小須田カフカも勝村アルメルスも尋常じゃない暗さで、見てるだけで死にたくなります。

こういうの見ると、ライトコメディは遥か遠くに吹っ飛んでいってしまうなぁ。

そもそも私の芝居の見方はセンチメンタルでもノスタルジックでもオシャレでもない。

なぜなら私は何を隠そう(別に隠してはいないか)「観劇マゾ」なのだ。

自殺したくなるような、

自分の内面を見透かされ胸をエグられるような、

それまで信じていた価値観を根本からひっくり返され、存在が不安になるようなものをつい欲してしまう私は、

そんな芝居を見ることを至上の喜びとしている。

「エイヨルフ」は「まさに!」って感じだった。

文字で書くと大人しいですが、こんなに興奮して見た芝居は稀です。

大きな見開いた瞳がこっちを見ている。昼も夜も。

しばらくはエイヨルフの亡霊から逃げられそうにありません。

ただただ衝撃。

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2009年4月12日 (日)

「最上殿始末」「きりひと讃歌」「ばるぼら」「MW」

以前「最上殿始末」という短編が「世にも奇妙な物語」のエピソードに採用されたのだが

凄く怖い話なのに結末が改悪されてコメディにされてしまっていてがっかりしたことがある。

あれはそのままやったら、あの時間帯では放送できないか。

子どもの時読んだのでオチの「梅毒」の意味が分からず、ただひたすら恐ろしかった。

手塚さんの悪魔的な黒い部分が色濃く出てる作品と言えば「きりひと賛歌」「ばるぼら」「MW」なんかが思い当る。

「きりひと讃歌」に、女性に乱暴する占部という怜悧で嫌な医者が出てくる。

これを粟根まことで見てみたい(あっこの瞬間に粟根ファン全員を敵に回したような・・・)

殺し屋のような鋭い目つきで眼鏡キラーンなんで・・・。

占部↓

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すぐ女を襲っちゃうのが、変態だねっていうか最低の男なんだけど

それもまたどこか物悲しいっていうかね。

この人、めちゃくちゃやなあと。

占部っていいよ。

あの惨めな感じが。

精神的脆さがリアル。

それにしても「ばるぼら」を知っている高田聖子さんって・・・ステキ。

http://ameblo.jp/shoko-takada-blog/entry-10203336598.html

あれを芝居にしてみたいだなんて、チャレンジャー。

主人公の男からして異常性欲者という設定なのに。

実は、個人的にぜひ新感線でやってほしい手塚漫画が別にある。

それから「MW(ムウ)」映画化ですが、

http://mw.gyao.jp/

結城美知夫は個人的にもうちょい若いころの北村一輝なイメージでした。

美知夫と言えば「煌びやかな睫毛」なので(笑)

狂気じみた部分も北村さんなら楽々こなすでしょう。

賀来神父は杉本哲太(やっぱもうちょい若いころの)が良かった・・・。

映画には玉置くんと山田くんがキャスティングされてますが、

原作、あんな爽やかじゃないです。

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2009年4月11日 (土)

ゲキシネあります

大阪梅田で5月半ばまでゲキシネを上映しています。

http://www.geki-cine.jp/news/09040601.html

「朧」も入ってるので、お近くにお住まいの方、ぜひ足をお運びください。

ところで高田聖子さんはまだゲキシネを見たことがないらしい。

その理由というのが

「だって舞台だからと思って、あらぬ所にアイライン引いたり口紅はみ出したりしてるのに、そんなのスクリーンで引き伸ばされた日にゃ…

ま、皆さんは怖いもの見たさにどうぞ。

私は耐えられませんわ。

でも考えてみると、共演者はそんなとんでもない顔相手に芝居してるわけで…

共演者目線をお楽しみください。

…ね、役者なんて因果な商売ですよ。」

とのこと。

はははははー。

舞台メイクは遠目に映えればOKなので

個人的に会う距離(1mくらい)で見てみるとどれもこれもたいへんにオカシイことになってるのは理にかなうことではありますが

新感線のメイクは特にそれが顕著。

そこはもう目じゃないだろ!目じりっていうかこめかみでしょ!

っていうところまでアイラインをギュンギュンに入れちゃって

そこは口じゃないだろ!それじゃ鬼婆になっちゃうよ!

ってとこまでビヨーンと口紅ぬって・・・

でも聖子さんのおっしゃる通り、共演者はそんな顔を見ながら真面目に芝居してるのだ。

毎日見てると慣れるのかしら。

冷静に考えだすとどれもこれもすべてが可笑しいからね(笑)

勝村病にかからないように気をつけないと。

※勝村病・・・芝居中、いろんな理由で楽しくなってしまい、話の筋と関係なく笑いが止まらなくなってしまう病。真剣な芝居でも真剣にやればやるほど可笑しいことを発見してしまうのだ。何の前触れもなく突発的に発症し、しかも慢性化する可能性が高く、周りに感染する恐れもある。非常に恐ろしい病である。

みんな自分でメイクしてるそうで。

男性もあれだけのメイクをちゃんと自分でこなしてるってえらい。

次回作でも堺さんがビジュアル的にどれだけ変形してしまうのか注目したいところ。

そのままの美形キャラでももちろんいいんだけど

堺さんらしからぬ感じになってるといいな。

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2009年4月10日 (金)

ねずみの三銃士

「鈍獣」からはや5年・・・・奴らが帰ってきた!

Easycapture19

「印獣」

http://www.parco-play.com/web/play/inju/index2.html

再度結集した「ねずみの三銃士」こと池田成志・古田新太・生瀬勝久。

おじちゃんたち「ねずみの三銃士」のこと、忘れてはなかったのね(笑)。

「あーそういえばそんなのあったね」と私は忘れかけていました。

主演女優が三田さんってのもぶっ飛びましたが。

三田さん・・・いいの(笑)?

勝松の「Love30」といい、

http://www.parco-play.com/web/play/love30_03/

チーム申の「狭き門より入れ」といい、

http://www.parco-play.com/web/play/semaki/

クララ&亀もだが、手塚とおる&浅野和之の取り合わせに撃沈。

今年はパルコ劇場イヤーかもしれん。

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2009年4月 9日 (木)

たえさん

書こう書こうと思ってたらこんなに遅くなってしまった。

アカデミー賞おめでとうー

なので、本日は木村多江さんについて筆を執る。

以前から木村多江プッシュだった身としては、彼女が評価されるのは喜ばしい。

今回のアカデミー賞に関して言えば、

「助演」ではなく「主演」で獲ってくれたのが「いよっし!」って感じ。

・・・と言っても、ずっと昔から応援してたわけではなく、

彼女いいなって思うになったのは6・7年くらい前からです。

いつだったかな、「恋愛偏差値」っていうドラマでちょっと風変わりな役をやっていて。

地味な主婦・・・と思いきや、どっかしらタガがはずれてるような役で

ニコヤカに怖い。

それまではサナトリウムで真っ白な服を着て弱弱しく微笑む「薄倖の美女」、

もしくは、

ホラー系でよくお見かけする人(「リング最終章」「らせん」で貞子をやっていたのは彼女)、

という印象だったのですが、

この人、なんかすごいパワー持ってるぞ、と。

「踊る大捜査線」で最後にチラと登場するナースが多江さんだと気づいたのはずっとあと。

尽くす感じの古風な役もステキですし

高飛車な気位の高い感じの役でもいい。

嫌われ役を引き受けてもいい。

もともと舞台役者としてデビューした方なので

この日記で触れたことのある「子供のためのシェイクスピア」シリーズにも出演してたりします。

Easycapture1

「ヴェニスの商人」より。

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2009年4月 8日 (水)

座・高円寺

という劇場が5月にオープンします。

http://za-koenji.jp/

芸術監督が佐藤信さん。館長が斎藤憐さん。

おぉー

個人的にアーカイブ(書庫)にどれだけの書物が集まるのか気になるところ。

出版されていない台本や上演台本を寄贈すればちゃんとここで保存してもらえるそう。

これいいアイデアですね。

特に現代劇は散逸してしまった本が多くて勿体無いなといつも思っていたので。

学校もあります。

講師陣がものすごく豪華だし、授業料も高くない。3時で終わるのでバイトもできる。

いいじゃないのー。

ちなみに東京芸術劇場の初代芸術監督に野田秀樹さんが就任することも決定しております。

http://www.geigeki.jp/

またこれでちょっと演劇が面白くなるんじゃないかな、とこちらも期待。

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2009年4月 7日 (火)

「朧の森に棲む鬼」

これは良い作品だ!すごくおもしろかった!

http://www.oboro-no-mori.jp/

新感線ファンだとかそうでないとかに関わらず、すべての人が楽しめる、上質なエンタテイメントだと思います。

私はいらちなので長い芝居は嫌い。

理想は2時間以内・・・長くても3時間弱くらいまでが我慢の限界。

それ以上のものは

「ここカットできるんじゃない?」「・・・ちょっとだるい」

などと思ってしまうことが多いのですが

これはそういうのほとんど無かった。

「演劇=貧乏」の図式を覆した新感線。

そらこんだけ金かけてりゃチケット代も上がるわい。

札束で焚き火してるみたいなものだもの。

衣装、髪型、メイク、装置、音響、照明など、どれを取ってもゴージャスなので飽きない。

カニみたいな人とかウニみたいな人とか巻貝みたいな人とか。

オブジェのような頭の人がいっぱい。

私は染さんに苦手意識を持っていたのですが、この役はうきうきしながら見ました。

長髪で眉なし血まみれズタボロの染さんは最強だね(笑)

食わず嫌い克服、かも。

下敷きにしてるものがいろいろあると思う。

私が思いついたのは「ファウスト」「リチャード三世」「マクベス」「酒呑童子伝説」。

特に終盤の、180度、形勢逆転する瞬間がツボでした。

ライの後ろに地獄の亡者がずらっと現れるとこ。

あー怖くてわくわくする。

どっかでこの構図を見たことあるなと思ったら「バンパイヤ」つう漫画の間久部録郎と似てるのでした。

あ、「バンパイヤ」も「リチャード三世」を下敷きにしてるのだった。

ライとロックが似てるはずだ。

余談ひとつ。

先日「Perfumeは演劇で使う音楽としていいのでは」みたいなことを書きましたが

現在公演中の「蜉蝣峠」では

じゅんさん・逆木さん・インディさんの3人でPerfumeやってるそうです。

もっと前におっさんPerfumeいいよね、なんて勝手に言ってたけど

早々に現実のものとなりました。

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2009年4月 3日 (金)

edge

edge

http://www.youtube.com/watch?v=K3fqRNfzhRA&feature=related

ここまで来ると歌詞とかどうでもいい。何言ってるかは重要じゃない。

意味記号はいらない。残るのは音声記号だけだ。

欲しいのはその電子音の渦に巻き込まれるトリップ感覚だ。

と言いつつ、何を言ってるかよく分からないようなサウンドに紛れこませて

歌詞が相当イカれてます。

こうやってポップな音にさらっと「死」の匂いのする言葉を入れる中田ヤスタカの才に唸ってしまう。

「だんだん好きになる 気になる 好きになる 気になる」

の執拗なまでの繰り返しは不気味ささえ感じさせるし

「誰だっていつかは死んでしまうでしょ

だったらその前にわたしの一番硬くてとがった部分をぶつけてsee new world(死ぬわ)」

露骨にセクシャル全開な歌詞で聞いた時はひっくりかえった。

おいおいおいおい!

何を歌わせとるんだ中田!

これ19歳のアイドルに歌わせる歌じゃないです。

どアングラです。

とりわけ、

「そうなんだね それはそんなかんじで you sayoh yeahI love you

ああそっか で はなしきいてないのね I know.oh yeahsay loving you yeah!」

のとこのサウンドが白眉。

この毒をはらんだナンセンスさ。

Perfumeの曲は少し加工して使えば、すごくクールな劇中曲になると思う。

テクノって生と死のあいだを自由に行き来できるジャンルじゃないかしら。

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2009年4月 2日 (木)

蓮司と書いて犯人と読む

石橋蓮司さんが素で喋ってる珍しい映像を見つけた。

http://www.youtube.com/watch?v=CkvdZWo3FIg

http://www.youtube.com/watch?v=j7rB2M8hLa8&feature=related

「飲まない日はない」

「家 帰ってない」

「結婚してるけど別居して20年」

「でもたまに帰るし奥さんはちゃんといる。正月とか花火大会の時はちゃんと帰るし(実家かよ!)」

「一緒にいると3日で喧嘩になるんで・・・」

「変死もいいじゃない。永井荷風みたいでさ」

「最近かぶせる髪もなくなってきたからもういい」

「今?今は仕事入ってないから無職ですね」

爆弾発言(本人は何とも思っていない)が矢継ぎ早に飛び出す。

いちいち驚くさんまさんが常識人に見える。

変わり者のさんまさんが常識人に見えるって、どれだけ非常識なんだ石橋蓮司よ。

凄いな第七病棟。

さすが、劇団名に「病棟」なんてフレーズが入ってるだけのことはあるわ。

パンチきいてる。

さんまさんの声にさえぎられて途中で断ち切られてしまいましたが

奥さんと恋愛して結婚したという話になって

「うん、三角関係で・・・」(さらっと)

ちょっと待て。プレイバック蓮司。

三角関係!?

誰だあと一人は(笑)

万事こんな調子。

だんだん、何が普通で何が普通でないのか麻痺して分からなくなってくる。

常識って何?

この人も競馬キチなんですね。

うーん・・・小林薫とどっちが酷いんだろう(笑)

馬主になってないだけマシか・・・?そうか・・・?

これは別のとこで聞いた話ですが

レンジーは馬主になれたら、馬に「バスガスバクハツ」という名をつけたいそうです。

「さぁ今、第四コーナーをまわって、バスガスバクハツ!バスガスバクハツ!追い上げてきた!

先頭はバスガスバクハツバスガスバクハツバスガスバクハツ!」

っていう実況が聞きたいんだってさ。

アホです。(最大の敬意をこめてこの言葉を贈る)

芝居ではあんだけ毒々しいことやってるくせに割と照れ屋さんで・・・(ってこれも演技かもしれないけど・笑)

ときどき見える子供のようないたずらっぽい表情がお茶目。

おじさんになると筋肉が落ちるのでみんな足が細い、という話に。

さ「カエルの足みたいになって・・・」

「それがカワイイじゃない?」

カワイイ。

すっごいカワイイ。

そういうこと言う蓮司が一番カワイイ。

さ「貯金とかしてないんですか?」

「してないですね」(即答)

さ「バラエティ出てみてどうですか?」

蓮「ホント疲れるね。

自分のいいとこ一つも出せない」

HAHAHAHAHAHAHA

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2009年4月 1日 (水)

ライフカード派閥篇

http://jp.youtube.com/watch?v=ev3Uamw-B7Q

猫田主任と犬山課長。

成志と博太郎の2ショットを撮ろうと思いついた時点でこのCMの勝利は決まったと思います。

ステーキをドカ食いしたようなコッテリ感。

く・・・くどいっ!

これは、どっちについていくか迷いますね。

いやできることなら、どっちにもついていきたくないです。

このあと、どの選択をするか3つのバージョンが用意されていますが

まさかの展開の「素直」篇が最低(ほめてる)

http://jp.youtube.com/watch?v=OKs0hWKiedA&feature=related

そっち行くんかい(笑)

「抱かれたのか?」と聞かれて悲しそうにかぶりを振るオダジョが切ない。

ホモネタとかオカマネタは何度持ってこられても笑ってしまう。

ライフカードCMシリーズには他にもたくさん好きな人が出ていますがやはり第一作がインパクト強いです。

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